浪漫

たった今たまたまやっていたテレビ番組で
小泉淳作という日本画家の方を知りました。
昨年奈良東大寺の襖絵を3年がかりで
完成されたのだそうです。

美しい桜の巨木、
美しいハスの花、
大きなふすま絵には
ハスの花のつぼみから
花びらが落ちるまでの時間が描かれています。
一瞬の絵ではないって事ですよね。

これは私の絵ではないんです。
自分が無になって描いたものです。
自分が・・・
自分が・・・と思って描けば
こういう絵は描けません。
だから私は自分の絵に名前を入れないのです。
1000年先の人が
名もない画家の描いた絵を
見てくれたら私はそれで嬉しい。

少し違うかもしれませんが
こんなような内容の事を
言われたのだそうです。

私は浪漫を感じました。
86歳という御歳なので
死も意識されて描かれた事でしょう。
自分がいなくなっても
1000年後も東大寺にこの絵が残り
1000年先の人が見て下さるかと思うと
なんて素晴らしい事なのだろうと思いました。

春にこの絵を見に行きたいと
思いました。

小泉画伯の絵画展に行かれた方の日記です。

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http://taekoparis.blog.so-net.ne.jp/2010-09-24