押し花

野の花を撮る写真教室に
通うようになってから
押し花の為に
野の花を摘めなくなってしまった。

草むらや森の中で
誰かに見られる事もなく
自分の命を全うしている
儚くて
けなげな花たち・・・。

短い花の命を愛おしく思う。

生徒さんはお花に聞いてみるって言った。

あなたは押し花になりたいですか?

それともここで咲いていたいですか?

押し花になって
お年寄りの方や病気の方、
子供たちなんかを優しい気持ちにさせてあげて
誰かの役に立つ人生(花生?)も
確かにありだと思う。
自分の命を捧げて
誰かの役に立つ事は尊い。

お花の中には
それを志すものもいるだろう。

生徒さんはお花の気持ちが
分かるみたいだから
お花に決めてもらおうと思う。

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