ハープコンペティション

オカロランハープフェスティバルの最終日前日に

ハープコンペティションが開催された。

10代、20代のアイルランドの若者に交ざって

私ともう一人日本人の女性の方がエントリーしました。

ステージに上がってまず困ったのが

弦が見えにくいこと。

柄物のカーペットが敷かれているため青の弦が見えにくい。

でも条件はみな同じ。

必死で演奏しました。

結果は最悪・・・。

ミストーンを出し、左手は抜けるし

こんなにひどい演奏は久しぶり。

それくらい緊張しました。

リハがないのも辛かった。

 

 

そんな演奏だったのに

演奏終了後に一人の女性が私の元に

来て下さいました。

「とても美しかった。CD出してますか?」

と聞いてくださったのです。

「本当に?

私は緊張して全然いい演奏が出来なかったのに・・・。」

本当に信じられなかった。

他の方からも

「あなた4番の人よね?

ピースフルで穏やかでとても良かったわ。」

と言ってもらえたのです。

 

 

アイリッシュハープの故郷で

アイルランドの方に言ってもらえた。

ほんとにほんとに嬉しかった。

審査員の方から頂いた講評には

I love your harp playing.

You play with happiness and from the heart.

と書かれていて、この1文が本当に嬉しかった。

 

 

アイリッシュハープは繊細な楽器だ。

自分の心がそのまま映し出される。

だからこそ自分の内側に向き合う。

ということを

ずっと長くやってきて

それがアイリッシュハープの故郷で認めてもらえた。

 

 

コンペティションに出て良かった。

アイルランドに来てよかった。

ハープフェスに出て良かった。

 

 

これからの私は何かが違うと思います。

何かが吹っ切れた感じがあります。

 

 

 

すごく大切な何かを得たような気がするのです。

 

 

それは自分が自分を認めること。

自分らしくあること。

音楽にはお金には換えられない喜びがあること。

 

 

沢山学びがありました。

 

 

私はこの旅のサポートをして下さった

ホストファミリーに感謝したいと思います。

 

 

コンペティションの次の日に

入賞はしていないのに

なぜか記念品を頂きました。

 

 

 

初めて頂いたトロフィーは

私の宝物となりました。