記憶
今朝ディサービスの送り出しで
実家へ行ったら
母が柿を剥いてくれた。
『これ、家の柿。こんなんだけどね。』
って、昨日私の家でもいだ柿を見せてくれた。
母の記憶は過去と現在が曖昧になり
同化する。
確かに柿の木が昔は実家にあり、
柿も実っていました。
買った柿ではない記憶は残り、
私の家で柿狩りをした記憶は
飛んでしまったのですね。
昨晩は母から
『父が帰ってこないからどうしよう?』
と電話がありました。
母は父が特養にお世話になっている事を
忘れてしまう。
最近は母への対応も慣れてきて
私はあまり動じなくなった。
全てを正すのではなくて
その場を合わせることもあります。
正しい、正しくないよりも
母が機嫌良く過ごせる事が大切だから。
正しい事を伝えてもまた忘れてしまうから
あまり意味がないように思います。
母は『今』を生きている。
『今』が楽しければ
それが一番だと思っています。